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自分で出来る盗聴発見 その3

2018年04月21日

『自分で出来る盗聴発見 その3』



今回は、「一般人が盗聴器を仕掛ける行為」についてさらに具体的に説明します。

盗聴器は簡単に手に入ります。売ることも、買うことも、違法ではありません。

そもそも、商品としては「盗聴器」などという名称ではなく、「発信機」という名で売られています。

主な購入方法は通信販売ですが、「防犯機器販売店」や「大きなホームセンター」、「ちょっとマニアックなパソコンショップ」に売られている場合もあります。

昨今では、ネットによる通販がほとんどでしょう。




『違法性』



「違法ではない」と記しましたが、盗聴という行為を罰する法律は厳密にはありません。

それは、流通している商品名の「発信機」という名が表す通り、盗聴器というものが、「音を拾って電波にして発信する機械」でしかなく、盗聴という行為が、「その電波を機械で受信して聞いている」に過ぎないからです。

もちろん、法的にまったくフリーなわけではありません。

仕掛ける為には個人のプライベートスペースに侵入する必要がありますから、「住居侵入罪」に該当する事がありますし、機器を仕掛ける段階で細工をすれば「器物損壊」にあたります。また、プライバシーの侵害として、民法上の不法行為には該当します。

ただ、どれも、即、おまわりさんに通報して解決するというようなものでも無い為、現実的には「盗聴という行為を違法行為とするのは難しい」と考えるべきでしょう。

だからこそ、野放しに近い現状なのです。




『商品としての盗聴器』



盗聴器をわかりやすくイメージする為に、大雑把な例えを出すなら、「自分の聞きたい音声が流れてくるラジオ」です。

そんな放送局はありませんから、代わりに「盗聴器」を仕掛けるわけです。

ラジオみたいなものなので、「周波数」を合わせることで、受信の機械を持っている人間なら誰でも聞けてしまいます。そこが、ケータイと違うところです。



 → 盗聴器は周波数を合わせることで誰でも聞ける


ラジオに局ごとの周波数が決まっているように、盗聴器にも一般的な周波数があります。

それが、「盗聴六波」と呼ばれる六つの代表的な周波数です。

なぜこの六つの周波数が一般的かというと、コストダウンして盗聴器を安く製造する為に、使う電波を統一しているからです。

盗聴器も商品である以上、料金が高額になり過ぎるとあまり売れません。

メーカー側は、消費者が買いやすい価格帯に抑える為、電波の規格をあらかじめ統一しているわけです。



『盗聴発見におけるプロとアマの違い』




高額な盗聴器やプロユースで改造してある盗聴器は、使用する電波も「盗聴六波」のカテゴリから外れた専門的な周波数になります。

プロに頼む盗聴発見はその領域までをカバーしますが、一般の方が自分で簡易的に盗聴検査をするのであれば、この「盗聴六波」を調べるのが基本になります。




『盗聴六波』



     Ach    Bch    Cch
UHF帯 398.605 /399.455 /399.030 (MHz)
VHF帯 139.970 /139.940 /140.000 (MHz)


これらが一般的な盗聴器(低額で市販されている盗聴器)の代表的な六つの周波数です。

市販されている、定額の「簡易盗聴検査機」は主にこの盗聴六波を検査すると考えて良いでしょう。




『注意』



盗聴六波が盗聴器のメインで使用されていた時代から、日進月歩、現代は盗聴器も進化し、別の周波数を使うものも多く出回っています。

少し知識のある人間であれば、まずこの六波以外の周波数の装置を使うでしょうし、自ら市販の装置を改造するだけの技術を有している盗聴者も居ます。

今回のコラムの記事は、あくまで簡易的に「自分で今すぐできる対策」を紹介しているものです。盗聴六波も、市販の簡易盗聴検査機も、気休めと言えば気休めです。

本気で盗聴を疑うのであれば、一刻の猶予も無く、専門家に依頼すべきです。

なぜなら、仮に本当に盗聴されているのだとしたら、「盗聴器を自分で検査しようと試みていること」すら、相手に筒抜けになってしまうからです。



なお、当コラムで紹介している盗聴器についての知識は、専門的なものでなく、「まったく知識の無い一般人の方にも分かりやすく説明する」ことを主眼として記されている事をご了承ください。