【ランサムウェアにご用心】の記事を書いた後、ちょうどテレビでランサムウェア特集が放映されていたのを目にしました。

たいへんニッチな当ブログではありますが、テーマの着眼点は悪くないようです。

特に【スマホ】についてのリスクを紹介していたようです。そしてそれはまさに、私自身常々危惧している事でもあります。

被害者にとって大切な【何か】を奪い身代金を要求するのがランサムウェアですが、当然、「何が一番効果的か」という話になります。

住所氏名などの個人情報や、クレジットカード、銀行口座番号、そして各種パスワードあたりがすぐに思いつく【奪うと効果的な情報】です。

しかし、それらは被害者サイドもそれなりに注意して管理していますし、クレジットカードや銀行口座に至っては、「危ないからそもそも所有したり登録しない」という人も居るでしょう。

私がもし犯人の立場で、【奪うのは容易で非常に効果的なもの】を考えるとしたら、被害者の顔、つまり【スマホの所有者自身の顔写真】を選びます。

所有者の写真を撮影し、「金を払わないとこれをバラまくぞ」と脅すわけです。

スマホを使っていていつも恐ろしいと思うのは、【常にレンズが自分を向いている】ことです。

本体裏面のメインカメラに比べて、メーカー側が使用者の心情に配慮してレンズを小さく目立たないようにしてはいますが、それだけに「自然な姿勢でスマホを扱うと、ちょうど自分が映る角度になる」と、普段はあまり意識しません。

そして、スマホのカメラはアナログのフィルムカメラのように、シャッターを押すことで物理的に機械が作動しフィルムに被写体が映る性質ではありません。

「カシャッ」と大げさなシャッター音が響きますが、あれは電子的に作られた音であり、実際にカメラが起動して写真を撮るプロセスには関係がありません。

これがどういう事がと言うと、プログラムを乗っ取れば、いつでも【好きな時に】【無音で】カメラを作動させて所有者の写真を撮る事が可能ということです。

スマホを所有する人であれば、【オンラインのネットワーク上】というとても手に負えない空間に自分の顔写真がアップされてしまう恐怖を誰でも分かっているはず。

普段は、「①「自撮りする」 ②それをSNSにアップする」…という手順が必要だからこそ安心しているわけです。

そのプロセスに手を出さなければ、自分の写真がネットにアップされる事は絶対に無い、と。

しかし、ランサムウェアには、そのプロセスを本人の意思とは関係なくやってしまう恐ろしいものもあります。

おそらく、普段SNSに興味が無い人ほど、「お前の顔写真をアップするぞ」という脅しに対してパニックになるのではないでしょうか。

スマホを自由自在に制御してしまえるほどの技術のあるハッカー(正確にはクラッカー)は限られているのでしょうが、そんな技術を持つエンジニアに「投資する」事で、ビジネスチャンスが生まれると目を付ける犯罪組織が現れたとしたら、今後「顔写真バラマキランサム」が流行してしまうかもしれません。

【自撮りランサム】は実は海外では常套手段として認識されています。しかし、【言葉の防壁】で記したように、今後は日本にも【輸入】されていく恐れがあります。

何しろ、ガードの固いクレジットカードや銀行口座に比べて、目の前で常に自分を見ているスマホのカメラに対して【危険意識】を持っている人は少ないからです。

福岡・久留米・北九州・筑豊の浮気調査、探偵業務は もり探偵事務所へ