サイバーセキュリティ対策の現実

ここ最近、ランサムウェアを始めとするサイバーセキュリティ問題についての記事を書きました。

【ランサムウェアにご注意】

本来、私のような【私立探偵】にとってサイバー犯罪は専門分野ではありません(日本中探せばハッカー並の技術を持った私立探偵が居るかもしれませんが、たぶん居ません)。

それでも、リスクマネジメントを業務とする立場から、注意喚起のつもりで記事にしました。

読者の方で、「もしランサムウェア犯罪に巻き込まれた場合、よろしくお願いします」というコメントを下さった方が居ました。

なんとも嬉しい言葉でしたが、現実的に私に出来ることは非常に限定されます。少なくとも、プログラム面での対抗措置についてはお手上げです。

 

最も効果的な対策

結局、サイバー犯罪で最も効果的なのは、それがどんな性質かを正しく知る事で予防するという【水際対策】です。知識で武装し、個人が自分自身で身を守る事なのです。

そんなわけで、探偵がサイバー犯罪に対して出来ることは、せいぜい注意喚起して危険な事例をお知らせしたり、もしもの際の【有効な行動】をアドバイスするくらいなのです。

しかし、先日、こんな記事を目にしました。しかも天下の日経新聞を始め複数のメディアで、です。

【アダルトサイトの架空請求、解決うたう悪質探偵に注意 】(日本経済新聞)

アダルトサイトの架空請求でパニックに陥った人に対して解決を持ちかけ、依頼料金だけをだまし取るというトラブルです。

つまり、私が個人的に「探偵として出来る事は、被害に遭わないよう注意することくらいだ」と、せっせとブログに書いている傍らで、当の同業者が加害者となって犯罪に加担していたという、なんとも脱力する話です。

 

探偵の限界

第一に、探偵業者には、サイバー犯罪者と対等に渡り合えるだけの技術も設備もありません

もしあれば、先日、防衛省という難攻不落の要塞すら突破された政府から、すぐにコンタクトがあるでしょう。

個人の客なんて相手しなくても、サイバーセキュリティ技術は超売り手市場ですから、政府、大企業、研究機関と引く手あまたのはずです。

第二に、ニュースにあったような、金銭の回収など法的な【交渉】は、弁護士のみに許された業務で、探偵には扱えない分野です。「扱えないことをやります」というのはつまり詐欺です。

成功するか失敗するか、というスキル的な問題ではなく、許されていない業務なわけですから、結果は100%「失敗でした」しかあり得ません(成功したら法律違反です)。

「探偵に依頼すれば助けてもらえるかもしれない」という気持ちに応えることは、我々調査業者にとって、仕事を続けていく上での大切なモチベーションです。

しかし、その気持ちを逆手にとって、出来もしないことや、手に負えない分野について依頼を引き受け、金に換える探偵も存在するのは、たいへん嘆かわしいことです。

 

失敗したと認めない探偵

ほかに悪質探偵の手口をもうひとつ紹介します。

成功と失敗がはっきりしている調査……行方探しに関してです。困難であり、失敗する可能性が高い行方不明者の捜索は、弊所、もり探偵事務所でも成功報酬制を採用しています。

もし見つからなかったとき、依頼人様の負担が少しでも減るように、です。

行方探しは、その性質上、依頼人様にとっても非常に成功を願う調査です。お世話になったあのひとも、昔愛し合った恋人も、カネをパクッて逃げたコンチクショウも、どうしても会いたい見つけたいという気持ちが捨てられないからこそ頼む依頼です。

それなのに、見つからなかったうえ、大金まで払うことになったというのでは、依頼人様も踏んだり蹴ったりでしょう。だからこその成功報酬制です。

しかし、中には、失敗を失敗と認めない悪質な探偵も居ます。

私が聞いたケースだと、捜索する対象がどこに行ったかまったくわからなくても、東京の新宿や渋谷のような都心部の、出来る限り部屋数が多く、セキュリティの固いワンルームマンションなどを適当に選び、そこで本人が見つかったなどと報告するのです。

福岡から東京はすきぐには行けませんし、なんとか都合をつけて現地に向かっても、ガードの固いマンションでは事情を話しても中には入れてもらえません。管理人だろうが警察だろうが同じです。

そして、入居者が多いマンションだと、外で待っていても本人の特定なんてほとんど不可能です。そうやって、依頼人が居るはずもない本人の確認に手間取っている間に、「対象者は引っ越してしまいました」などと報告するのです。

悪質探偵の言い分としては、「見つけたのはちゃんと見つけた。そっちが接触できなかったから逃げられたんだ」というムチャな論理で押し通すそうです。だから失敗ではない、と。

メチャクチャです。私に出来ることは注意喚起だけですが、悪質探偵にご注意を。

 

福岡・北九州・久留米・筑豊エリアの尾行・張り込み・証拠撮影確保はもり探偵事務所へ

アダルトサイトの架空請求は 各自治体の消費者センター警察

 

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