「最高のセキュリティ」

クライアントの利益の為に日夜奔走する私たち探偵ですが、仕事の成り行き上、不本意ながら『ちょっと不審な行動』をとらざるを得ない事もあります。

例えば、深夜の住宅街に行き、現場となる家や車両を確認したり、です。

そんな時気を付けないといけないのが【防犯装置】。

探偵がコソ泥のように監視カメラに映ったり、防犯ブザーを鳴らしてしまったり、挙句の果てに警察やガードマンに取り押さえられてしまっては笑い話にもなりません。

かくして、あたかも熟練のドロボウのように、監視カメラの位置や防犯ブザーの設置場所、センサーライトの有無や、契約している警備会社などをマメにチェックする事になります。

それらの防犯システムは基本的には【示威的】なものです。つまり、泥棒に入られた後に捕まえる為のものではなく、最初から入らないように【おどす】為のものです。

巧妙に隠されているものより、堂々と目立つように設置してあるものがほとんどですから、慣れればチェックする事は容易です。

もちろん、探偵は泥棒と違い何かを盗ったり壊したりは絶対にしませんから、証拠も残しません。家人に一切気づかれる事無く、痕跡も残さず、情報の確認だけをして静かに立ち去ります。

しかし、そんな探偵の天敵とも言える最強のセキュリティがあります。

イヌです。

長く探偵をやっていますが、何よりも苦手な防犯システムが、人間とはまったく違ったセンサーを備えたイヌです。

その鋭いセンサーの前には、死角らしい死角もほとんど見つかりません。

普通の室内犬は近づいた気配でワンワン吠えるだけですが、優秀な番犬になるとすぐには吠えたりしません。

十分に近づいてくるまではジッと気配を殺し、相手が気を抜いたところで、出し抜けに腹に響くような厳つい声で吠えてきます。

突然これをやられると、心臓が飛び出すかと思うほどです。最も効果的な示威行為を本能で分かっているのでしょう。

おまけにイヌの何よりも厄介な点は、匂いを覚えられてしまう事に尽きます。

人間相手なら変装したり死角を狙ったりすることで対処出来ますが、一度匂いを覚えられたイヌ相手には小細工は通用せず、50メートルくらい離れていても「またお前かワン!」と吠えまくられます。

しかも、イヌは学習能力が高く、『同じ人物が近づいたり離れたりする』、『見つからないよう距離を保ってウロウロする』といった行動にさらに警戒を強めていきます。

どんなに最新鋭の防犯システムでも、高額なセキュリティ機器でも、半径50メートルくらいに接近しただけで、姿をさらしてもいないのに察知されてしまうものはありません。こんなマネが出来るのは、イヌだけです。

もり探偵事務所のマスコットキャラで分かる通り、私は【イヌ派】です。イヌは人類の愛すべきパートナーだと思っています。

日進月歩セキュリティ機器が進化していく現代においても、太古の昔から人類の安全の為に尽くしてきたワンちゃんたちの頼もしさは、いささかも見劣りしないと思います。

イヌ派の方もネコ派の方も  調査のご用命は 福岡のもり探偵事務所