自分でやる行動調査のコツ

【友人探偵の浮気調査】という記事を書いているとき、実際に「浮気調査 自分でやる」「浮気調査 探偵 頼まない」「浮気証拠 自分でとる方法」といったキーワードを検索してみました。ふだんはまずやらないことです。

その結果、たくさんの「探偵マニュアル」や「浮気調査ノウハウ」のコンテンツが出てきました。確かに、便利な時代になったものだと痛感します。

何度も繰り返しているように、私はプロの探偵として「素人調査」には反対です。

それが仕事ですから当然でしょうが、長い目で見たらそれが依頼人様のリスクを避け、プラスになると考えているからです。

例えば、病院のホームページで「自分でやる診断方法」とか「自分で治療するハウトゥー」なんてコンテンツは絶対にありません。

病気や怪我を悪化させるだけで、絶対に患者のためにならないからです。

 

それでも自分でやるのなら

しかし、そんなふうに断定してしまうだけでは、建設的ではないし、このブログもコンテンツとしての魅力に欠けると思います。そこで、私なりに「もし自分で調査をするなら」のマニュアルを記してみたいと思います。

単純な手法であれば、先のように「浮気調査 自分でやる」「浮気調査 探偵 頼まない」「浮気証拠 自分でとる方法」と検索すれば、いくらでも具体的で見やすいページがヒットします。

だからここでは逆に、「こういうのは避けたほうがいい」「自力での浮気調査でやるべきではない注意事項」と少し違った視点をテーマにしたいと思います。

 

やるべきではないこと

 

近づかない

自分でやるときに一番気をつけないといけないことは、相手にバレないことです。だからといって「バレないように」と書いても、具体的にどうしていいかわからないはず。

極論してしまえば、相手に近づきさえしなければ絶対にバレません。距離をとることが尾行・張り込みで相手にバレないための基本にして王道の方法です。

どんなに感覚が鋭敏で、警戒しきっている相手でも、百メートル以内に接近しなければ絶対にバレません。

そのくらい離れると、肉眼ではシルエットを識別できないからです。まさか双眼鏡を常に携帯している人間は居ませんから、それより近づかなければバレようがないわけです。

もちろん、相手から識別できないということは、こちらも相手が識別できないことでもあります。

そこで、百メートルから少しずつ距離を近づけていきます。七十、五十、三十と距離を縮め、「意識を集中させればギリギリ知覚できるけど、意識しなければまず判別できない」という丁度いい距離を探します。

最初から顔で判断することを諦め、相手の服装と手回り品だけで認識するのもいいでしょう。

とにかく、近づきさえすればバレません。そしてバレさえしなければ、見失っても何度でも再挑戦できます。自分でやる調査では、これが何より重要なのです。

 

変装しない

探偵といえば変装。このイメージは強いと思います。ましてや自分で調査を試みる場合、対象者に顔が知られていることもあってか、まず『変装』するようにと、ネット上のマニュアルでも指南しているようです。

しかし、私はオススメしません。「下手な考え休むに似たり」という格言のように、「下手な変装よけいに目立つ」だからです。

ファッションというものは、ふだんから「自分に似合うと自分が思う」系統を選ぶものです。

いつもは着ない系統の服装は、自分に似合わないと思うからこそ選ばないのです。だから、ふだんと全然異なった服装は、「ひとから見るとおかしいかも。悪目立ちしてるかも」と意識過剰になりがちです。

【友人探偵の浮気調査 その1】でも記しましたが、他人が自分を認識するのは顔の形より全体の雰囲気です。

つまり、着慣れない服装をしたときの、『居心地の悪さ』『落ち着かなさ』は、違和感としてまわりに発散されやすいということです。

変装のキモは、「普段の自分が選ぶような系統で、相手が知らない新しい服を新調する」がベターです。夫婦であれば、相手が持っている服はだいたい知っているはずですから、新調したらそれだけで目をごまかせます。

そのうえで、日常的な小物を工夫(帽子をかぶっているひとなら新しい種類の帽子を買う)、女性であれば髪型を変えるといったところでしょうか。

季節的に不自然でなければマスクをしてしまうのが一番無難です。しかし、マスクはマスクで目につきますから、その点は配慮すべきでしょう。

 

レンタカーは使わない

車両は行動調査に不可欠ですが、真っ先に思いつくのがレンタカーです。他のサイトの「浮気調査マニュアル」でも、「レンタカーを用意すること」と書いてあるようです。

相手に知られている車で尾行するのは論外ですが、レンタカーはレンタカーであまりオススメできません。はっきり言って目立つからです。

少し車に詳しいひとならわかりますが、レンタカーのナンバーはすべて「わ」ナンバーか「れ」ナンバーです。

おまけに車体にレンタカー会社のロゴが貼ってあったり、常にピカピカにしてあるので、思っている以上に目につきます。フィルムがなく、車内が丸見えのものが多いのでなおさらです。

とはいえ、福岡県は観光地ですから、レンタカーはたくさん走っているし、それ自体は特段不審でもありません。問題はその使い方です。

ふつう、レンタカーを借りる人は、観光だろうとビジネスだろうと私用だろうと、移動目的で借ります。

対して、行動調査は張り込みの時間が長く、同じ場所に車を止めて長時間動かないこともザラです。

一般的な感覚では、ひと目でそれとわかるレンタカーがじっと同じ場所から動かないのは怪しいです。これが、住宅地の路上などであればなおさら違和感でしょう。

しかし、一般の方が車両を用意する際、レンタカー以外の選択肢が他にないのも実情です。なので、運用の際はこまめに車種を変えたり、簡易的なフィルムを用意したり、住宅地には長時間止めないなど、工夫が必要でしょう。

普通の車両よりも目立っているという認識が必要です。

友人・知人に車を借りられるなら、それに越したことはありません。もし、保険の問題や事故の心配があるようであれば、セブンイレブンの【1DAY保険】が便利です。(リンク)

セブンイレブンの店舗で加入できる一日だけの任意保険で、車両をぶつけたり壊してしまった際の保証があるプランも用意されています。

 

撮影は細心の注意をもって

誰もがスマホという「カメラ」を持ち、日常的に撮影を行う時代ですが、それでも決定的瞬間をタイミングよく綺麗に写すのには、テクニックと慣れが必要です。

ただでさえ、不貞行為の瞬間の撮影は緊張し、想定していた以上に、手が震えたり、汗をかいたり、緊張して操作をミスしたりするものです。

しかも、「自分でやる行動調査」の場合、信じていたパートナーが自分を裏切っているまさにその瞬間を目の当たりにしながらも、冷静にカメラ操作を行う必要があるのです。

実に、私が「自分でやる浮気調査」をオススメしない一番の理由がコレです。

他人事ならともかく、自分が酷く傷つけられショックを受けている瞬間に、その相手を、冷静かつ機械的に撮影できるほど、人間というものはメンタルが強くありません。

それを踏まえたうえで、写真はなるべく距離を取り、絶対に無理をしないように撮るべきです。

多くのひとが【無音シャッターアプリ】のようなものを利用すると思いますが、スマホに標準搭載されたカメラよりもブレに弱く、建物内や夜間の撮影は困難である場合も多いです。

慌てて撮ったのに証拠能力の低いボケボケ写真ということもザラにあります。必ず事前にリハーサルを行いましょう。

 

相手に接触しない

行動調査の際に気をつけるべき点はいくらでもありますが、キリがないので今回はこのあたりで締めます。

最後の注意点は、不貞行為や不法行為を目の当たりにしたからといって、相手に詰め寄ったり、強引に接触しないことです。

犯罪行為など『刑事的な問題』であれば現行犯逮捕が重要ですが、浮気問題のような民事的な問題では、それよりも物的証拠のほうが重要です。

証拠を押さえないうちに、自分が見たからといって相手に詰め寄り、その場では不法行為を認めさせたとしても、その後、コロリと態度をくつがえされ、「知らんがな」とトボけられることもあります。

「あなた、あのとき認めたでしょ?」は通じません。「証拠はあるのか」と逆に押し切られてしまいます。

どんなに腹が立っても、頭に血が上っても、目の前の光景を見たくなくても、淡々と写真を撮り、証拠を押さえることが求められるのです。

それは、「怒り」「困惑」「悲しみ」といった、当たり前の感情や人間性の棄却に他ならず、ひととして不自然な行為であり、誰にでもできることではありません。

だからこそ、私はメンタルに負担のかかり過ぎる『自分でやる行動調査』をオススメしないのです。

 

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