埋まっていく地図

とても便利な【Google Map】。時々、とんでもないルートへナビゲーションしようとするオチャメなところはあるものの、私も調査で愛用しています。

相手の行動次第で、自分のまったく知らなかった場所に、事前の予測も予定もなく赴かなければならない探偵にとって、Google Mapの登場はまさに革命です。

さて、そんなGoogle Mapですが、指定の場所を保存することで星マークがつきます。

私が調査で利用する際は、調査対象の住所そのものではなく、その近くのランドマークや公園、飲食店、コンビニ等に星をつけて「保存」するようにしています。

この星マークが依頼を受けるたびに増えていき、今やとんでもない数になってしまっています。

Google Mapを起動させ、地図をピンチインして縮小して九州の地図を表示させると、画面が満点の星空のようになってしまって地図が見えないほどです。

ああ、こんなにあちこちで調査したんだな…、と感慨深くなると同時にちょっと引きます。

 

現場となった場所

私は、一度調査の現場となった場所は忘れません。【熊本地震】で書いた通り、調査の現場には不思議な愛着を持つからです。

不思議なもので、20年近くも探偵を続け、何百人(いや、四桁はすでに達しています)もの依頼人から依頼を受け、さすがにそのすべての依頼人の顔や調査の詳細を覚えているわけではありませんが、なぜか、場所についての印象だけは残り続けています。

だから、新規の依頼で現場へ向かう道すがらも、プライベートで車を走らせている時も、以前の調査現場となった場所を通りがかると、「ここでも張り込んだな」とか、「この道を追跡したな」と思い出して懐かしく感じるのです。

問題は、年々そういう場所が増えていき、今やどこに行っても、「ああ、ここで調査したな」「この道で追跡したな」という場所ばかりになってしまった事実でしょう。

拠点である福岡など、調査で行ったことない場所なんて見当たらないほどです。福岡中、お星さまだらけです。

 

福岡県以外の県での調査

Google Mapを起動させ、表示された地図を縮小して日本列島を俯瞰表示させると、星が異常に固まった北部九州エリア以外にも、ポツポツとあちこちに星があります。

他県へと出張調査へ行った時の履歴です。

そういう出張調査の現場は特に印象に残ります。土地勘がなく調査自体は大変なことが多いのですが、見慣れない場所での仕事は新鮮で刺激的で、先に述べたような調査の厳しさや労苦が、余計に印象的な思い出として昇華されてる感があります。

ロマンチックな言い方をするならば、その星のひとつひとつに思い出が詰まってる……といったところでしょうか。

行動調査に関しては並以上と自称する私ですが、福岡を起点にした調査が他県にまで展開し、どんどん遠くに行くに従って、それなりに緊張します。気が引き締まるというほうが近い表現でしょうか。心細くなるのとは少し違います。この感覚は表現するのが難しいです。

不安をほんのひとさじ混ぜた静かな高揚感とでも言うのでしょうか。そしてそれは、いくら経験を経てベテランになっても変わりません。おそらく他の業種のプロフェッショナルの方々も似たような心理を知っていて、そういうひとたちには通じるのでは、と思います。『慣れ』で失ってはならない部分です。

 

福岡の星

話を戻すと、福岡エリアに関しては、むしろ星のないエリアなどなく、どこに行っても現場現場で、まったくロマンも何もありません。ここで浮気調査、向こうで行方調査、キツかったり、暑かったり、寒かったり、何かと大変だったという苦労の記憶ばかりです。

それでも、依頼の星で埋まったこの地図は、長年地道に探偵業を続けてきたからこそ出来た世界に一つだけの地図なわけで、それはそれで探偵にとってのささやかな「勲章」のようなものに思えるのです。

ちょっとカッコつけすぎかもしれませんが。

 

浮気調査、行動調査は もり探偵事務所へ (福岡以外の調査も歓迎)

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