夏の終わりの雑感

 

月並みな感想ですが、朝晩の気温はずいぶんと涼しくなり、ようやく暑さが和らいで、夏が遠ざかりつつあるようです。

コロナと共に過ごした今年の夏は、間違いなくこれまでの探偵生活の中でも異質な夏でした。それは、福岡の探偵・調査業者に限らず、他のどんなエリアのどんな職種でも同じでしょう。

とはいえ、弊所もり探偵事務所の、イチ私立探偵である私だけに限って言えば、特に何が違うというものでもありませんでした。

汗まみれになりながら、尾行、張り込み、証拠撮影の日々。仕事が激減したわけでも、その方式が大きく変わったわけでもありません。

強いて言えば、例年に比べてむしろ、仕事が忙しかったということでしょうか。

コロナで経済がガタガタになっている昨今、これはありがたい話ではあります。

(しかし楽観は禁物です。経済の大きな歪みから逃れられる個人事業はありません)

そんな私から見た、今年の夏の雑感でものんびり記してみたいと思います。

 

 

福岡の探偵業界について1 探偵志望者からの連絡

最近は、探偵志望者からの電話・メールがかなり多くなった印象です。

弊所は特に求人を出していませんから、とりあえず出たトコ勝負、当たって砕けろで希望を出してきているのでしょう。

そのバイタリティというか、行動力には素直に感心します。(ただ、フリーダイヤルで電話してくるのはどうかと思いますけど)

探偵の仕事では、自分の「したいしたくない」に関係なく、「やらなくてはならないこと」が多々あります。例えば入りたくない場所に入ったり、かけたくもない電話をかけたりです。

だから、行動力があってためらいがない、というのは一見すると探偵に向いているとも言えるでしょう。その点では、ここ最近、求人してもいないのにわざわざ電話をしてくるひとたちというのは、合格と言えなくもありません。

ただし、探偵である以上、相応の能力や性質も必要です。

フリーダイヤルで就職希望の電話をかけて相手がどう思うかという想像力と判断力。

そのフリーダイヤル以外の連絡先を調べるくらいの根気と調査力。

自分のやっていることが効果的で正しいかというバランス感覚です。

考えなしの行動力だけでは、探偵は務まりません。あるいはそういうタイプは、頭のいい悪党に、うまく利用されるだけでしょう。

そういう意味では、私が「このひとは見どころある。欲しい」と思えなかった、ここ最近、求人してもいないのにわざわざ電話をしてきたひとたちというのは、残念ながら不合格と言えます。

 

 

福岡の探偵業界について2 業者からの飛び込み営業

弊所は現時点ではSEO会社と契約していませんが、個人探偵事務所としては、福岡県でもわりと上位の検索順位にあるようです。

それもあってか、最近は、飛び込みの営業や、業務提携、相互支援の打診などがやたらと多くなってきた印象です。

これも、就職希望者と同じく、特に綿密な下調べや根回し、準備等をするわけでもなく、片っ端から手当たりしだいに連絡しているだけのようです。

探偵志望者の無償の行動力はまだ評価できますが、営利目的である飛び込み営業マンの考えなしの行動力は、あまりホメられたものではありません。

特にトホホなのが、SEO会社からのメール営業。

まず決まって会社の名前が「アルファベットプラスカタカナ」で、一度聞いただけでは全然印象に残らないところばかりです。

社名のアルファベットは、特に【G】と【O】が圧倒的によく使われます。Googleにあやかってでしょうか。

さてこういう覚えられない名前の会社が、弊所の依頼・相談用問い合わせフォームを使って、長々とした営業メールを送付してくるんですが、コピペです。

スルーしていたら、一ヶ月後くらいに、いいえ下手したら一週間後くらいに、担当者の名前の部分だけが違う同じ文面のメールが届いたりします。

それでいて内容が、「御社の探偵業に対する真摯な姿勢に感銘を受けました」とか「ブログやTwitterを拝見し、もり探偵様の人間性に心打たれ、ぜひパートナーとしてお力になりたいと存じました」とか、あまつさえ「福岡の探偵・調査会社さまでは御社一社のみにこの話を提案させて頂いております!」などと書かれた日には、顔面が微妙な具合にグンニャリとなります。

この情報化社会。少し調べたら相手のことなどすぐにわかってしまいます。ヘタな鉄砲数撃ちゃ当たるという時代ではありません。

むしろ、射撃の下手くそ具合が相手に見透かされ、ネタにされるような世の中ですから、営業の労苦は理解できるものの、もっと真剣にやらねばなりません。

 

 

コロナウィルス問題

コロナは混迷を深めています。

もはや、日本人にとっては致命的な病気ではなく、むしろ経済のダメージのほうがよっぽどヤバイ、と誰もが気づき始めているものの、新しい生活習慣が新品の頑丈な鎖のように人々を縛り、拘束している感もあります。

しかし、中にはそれほど難しくもない習慣もあります。たとえばマスク。

マスクの使用がコロナの感染拡大に効果があるか否かの論理性はともかく、その着用が新しいマナーになっているのは動かしがたい事実です。

マスク強制は同調圧力! という意見もあるようですが、マナーというのは同調圧力ではありません。公共の場における心遣いです。

強制力のある社会のルールは厳密に言うと法律だけですが、それだけではすべての状況をカバーなんてできません。だから、日常的かつ身近なルールとして「他人に迷惑をかけない」が存在するのです。

明文化されたものではありませんから、どうしてもその運用基準は多数決になります。

公園や明るい喫茶店で大声で会話するのはオッケーでも、映画館やコンサートで騒ぐのはノーです。

それは、前者では声を出して構わないというひとのほうが多く、後者では静かにして欲しいというひとのほうが多いからです。

自分はいつでもどこでも話したいときに話したいように話す。同調圧力には屈しない! というひとは、周囲への気遣いと常識感覚のないサイコパスでしょう。

同様に、マスクをするというのが公共のマナーとなった今、それに対して我を通すのはワガママと言えます。

マイルールを通したいというアウトロー気質のひとは、周囲にひとが居ない場所に行くべきです。そんな場所は日本にもたくさんあります。

 

 

こんな泡のような文章でも書いているとそれなりの分量になるようです。まだまだ雑感はいろいろありますので、続きは次回に。

 

尾行・証拠撮影を得意とするもり探偵事務所は、福岡の私立探偵です