探偵一筋二十年、福岡の私立探偵ブログ

コロナが変えつつある恋愛事情

コロナの影響で、これまで当たり前とされてきたことがガラリと変わりつつあります。

テレワークや、コミュニケーションのオンライン化はその最たるものでしょう。

中には、どうしてもっと早くこうならなかった? という今更感満点のもの(例えば電子マネーの普及)もあれば、変わってしまうのが惜しい習慣や生活様式(気の合う仲間と飲み屋でワイワイ)もあります。

しかし、デジタル方向へとまい進していた社会が、今回のパンデミックを機に、そのスピートを早める流れは止められないはず。

そんなわけで、今回は【恋愛のオンライン化】について書きます。

ネット上で、「今後はオンライン不倫が増えるかも」という記事を見かけたので、それについての探偵からのアンチテーゼといったところです。

 

恋愛のオンライン化

そもそも、恋愛にオンラインコミュニケーションツールはつきものでした。

古くはメールのやり取り。そして、今の恋愛でLINEなどのチャットツールを使わないカップルは居ないはず。

恋愛というのは、ある意味で非常に「アナログ的」なヒトの営みなのですが、恋するふたりにとって、オンラインは相性がいいということでしょう。

出会いかたを見ても、職場やサークル活動、友人の紹介、合コン、お見合いパーティ、そしてナンパなど、リアル世界でのものから、LINE、Twitter、FacebookというSNSや、マッチングアプリによるオンライン上のものなどへと移り変わってきているようです。

浮気調査でも、対象者が相手とどこでどう知り合ったか、これまでは「同じ職場」「学生時代の知人友人」「かつて付き合っていた相手」「友人の紹介」「お見合いパーティ」というケースが定番でした。

しかし昨今は、「純粋にネット上で知り合った」というパターンが、少しずつ増えてきています。

それも、マッチングアプリや出会い系サイトという「いかにも」なものだけでなく、「オンラインゲームで知り合い、一緒にゲームをしているうちに仲良くなった」という新しいパターンも見られます。

 

オンラインゲームのキズナ

私は個人的にはゲームをやりませんが、最近のゲームが非常に凝った質の高いものであること、オンラインによるマルチプレイが当たり前になっていること、そしてそのオンラインゲームに麻薬的な楽しさと依存性があることは知っています。

不思議なもので、対戦プレイだろうが協力プレイだろうが、毎日毎晩一緒にゲームをしていると、その相手とは、不思議な連帯感が生まれ、毎日顔を合わせる職場や学校の友だちと同じような(場合によってはそれ以上の)キズナが生まれるようなのです。

顔が見えない相手だからこそ、想像力や妄想や美化が作用し、丁度いい距離感が関係の心地よさを生むのかもしれません。

都合のいい部分だけを相手に見せ、相手の都合のいい部分だけを見ようとする……それは、恋愛初期の心理状態と通じるものがあります。

だからなのでしょうか。オンラインゲームでできたキズナは、やがて男女関係にまで発展することもあるのです。

 

オンラインゲームでの男女の出会い

探偵生活二十年の間さまざまなカップルを見てきました。ある意味で、私は男女関係の研究者であり専門家と言えます。

(破綻するカップルばかり見てきたイヤな専門家ですが)

そんな私の見解として、男女が恋愛関係にまで発展するのに重要な要素は、「共通項」と「連帯感」です。

職場や学校やサークルで顔を合わせている男女が恋愛関係(浮気・不倫含む)に発展するのも、やはりそこに、「同じ場所で同じことをしている」という共通項と、「一緒にやっている」という連帯感があるからでしょう。

(これがまったくない男女関係もあります。いわゆるセックスフレンドやパパ活、愛人契約など、肉体関係だけのつながりです)

この「共通項」と「連帯感」は、実際に顔を合わせたりお互いの素性を知らなくても、仮想現実の中でも生まれ、育まれるものらしいのです。

それが特に顕著なのが、オンラインゲームです。

実際に、私が過去に手掛けた浮気調査では、地位も名誉もある妙齢の女性医師が、ドラゴンクエストを通じて知り合った東京の若いニート男性と不倫関係にありました。

いくら「好きに理由がない」と言っても、普通女医さんは、容姿もパッとせず、地味で無口でお金もなく、仕事もしないで両親に養われながら家に引きこもっているような男性と、恋愛関係にはなりません。

リアルでは出会うはずもなかった二人を強く結びつけたのは、まさしくオンラインゲームという異世界だったのです。

 

そしてオンライン不倫は

オンライン上のコミュニケーションがどんどん発展し、世の価値観も変わって偏見がなくなり、オンラインゲームもどんどん進化し、リアルと仮想現実との境界が融解し始めていたところに、このコロナ騒ぎです。

今後、浮気や不倫関係へと走る男女のきっかけとして、「オンライン上の出会い」はますます増えていくのは間違いありません。

しかし、私は「オンライン不倫」そのものには否定的です。

オンライン不倫……つまり、実際に会うことなく、オンライン上でだけ接するという肉体関係のない不倫という定義なのでしょうが、なぜ私がそれに否定的か。

それは、浮気だろうが本気だろうが、恋愛は「男女の営み」つまり、『本能』に根ざしたきわめてアナログ的な行為だからです。

長年、男女関係を観察し続けていますが、不思議なほどカップルは「実際に会うこと」に執着します。

セックスはしなくても、好きな相手の近くに居て、顔を見て、声を聞き、互いに触れ合うこと。一緒の時間を過ごすこと。これをしない『不倫』はまずありません。

(逆にセックス目当ての愛人やパパ活であれば、肉体的な性欲の解消が前提ですから、そもそもオンラインでは意味がありません)

 

探偵に勝つための簡単な方法

浮気調査をしていて、対象者にやられて一番困ること、言ってみれば「探偵コロシ」は実に簡単です。

「会わないこと」

とにかく、浮気相手と実際に会わなければ、探偵はまったく手が出せず、証拠の取りようがありません。これに尽きます。

ビジネスである以上、一ヶ月も二ヶ月も稼働し続けられる探偵はほとんど居ないからです。集中して動けるのはせいぜい一週間から長くて二週間。広く浅く見る調査の調査プランを実施したとしても、半年はまず無理です。

だから、何が何でも浮気の証拠を取られたくないというひとは、半年相手と顔を合わせなければ、探偵に勝つことができます。

しかし、二十年間探偵を続け、千人を超える対象者と勝負してきた中、そこまでやる対象者はほとんど居ませんでした。

 

それでも負けを選ぶひとたち

多少警戒したり、自制して会わないようにしても、それもごく短期間のこと。結局は、工夫したりパターンを変えたりしながら絶えず密会して、ズルズルと浮気・不倫を続けてしまうのです。

恋愛(浮気含む)がからむと、良くも悪くもとたんに人間は愚かになります。(それはそれで尊いことなんですが)

だから恋する二人はリアルで会わずには居られません。

地位も名誉も金も夫もある女医は、飛行機代を払ってでも東京からニートを呼び寄せ実際に会おうとします。

奥さんに疑われ、自分の車にGPSが付けられていることに気づき、ものすごく警戒しても、手を変え品を変え、結局はその後も相手と密会する男性が跡を絶ちません。

だからこそ、小利口でなんとなくオシャレな「オンライン不倫」なんて流行らない、恋愛はもっとドロドロして根深くアナログなもの、というのが私の結論なわけです。

 

 

尾行・証拠撮影を得意とするもり探偵事務所は、福岡の私立探偵です。弊所でも【オンライン面談】を推進しております。