ポケモンGO

先行して外国でリリースされ噂になっていたポケモンGOがついに日本でも配信されました。

任天堂の株価を2倍に押し上げ、一時期とはいえあの三井住友銀行の時価総額を超えてしまったインパクトには驚かされました。

私自身はスマホゲームにまったく興味無いのですが、日本中どこへでも行き、年中外に出てウロウロしている探偵稼業とポケモンGOは相性が良い為、同業者の中にはさっそくインストールして、行動調査の合間にポケモンをゲットしている強者も居るかもしれません。

 

探偵とポケモン

調査しながらポケモンなんて不真面目だ! ……と思われる方も居るかもしれませんが、私たちの探偵業というのは普通の仕事とは違います。

脇目もふらず真剣にやるだけが正解ではありません。こと、行動調査における尾行や張り込みは、周囲にも対象者にも「あ。探偵が調査してる」と思われる事ほどマズイ事はありません。

変な話ですが、まじめに仕事に取組み、誰が見ても「ちゃんと探偵が調査している」と思われるようではダメなのです。

むしろ、誰がどう見ても「こんなヤツが探偵のはずがない」と思われる方が正解です。

目を血走らせて殺気を放ちながら微動だにせず張り込むよりも、コンビニでアクビしながら立ち読みしていたりする方が、周囲に溶け込んで自然に振舞っている上手な張り込みになるわけです。

もちろん、それらは総て「絶対に肝心な瞬間を逃さない」という大前提あってのものです。

よそ見したり、目を離したり、遊んでいたりして対象者を見失ってしまってはまったく意味はありません。それはただのサボりです。

あくまで、気が抜けているフリをするだけで、中身はしっかり集中せねば意味はありません。どんなにレアなポケモンが出現しようが、対象者に動きがあれば、瞬時に頭を切り替えてそんなものを放っておける…それがプロの探偵です。

 

ゲーム探偵

昔、同業者に一人ユニークな人物が居ました。

とある中堅の興信所の調査員だった彼は、ニンテンドーDSやPSPなど、ありとあらゆるポータブルゲーム機を所持していました。そして、張り込みの間などにずっと遊んでいました。

初めてその探偵と組んで仕事をした時はさすがに面食らいました。「コイツ何やってんだ」と思いました。先に「ベテランだ」と聞いていなければ、さすがに注意したかもしれません。

しかし、私の知る限り、彼がゲームをしながら調査して、失敗したことはありません。

一体どういうコツがあるのか、肝心な瞬間にはしっかりと対象者の動きを追い、文句のない調査をしたものです。

その調査員は極端な例ですが、ハードな調査の現場で長年結果を出し続けられるベテランの探偵は、みんなそれぞれ絶妙な力の抜き加減を心得ているものです。

そんなわけで、探偵の「ポケモンGO」普及率は結構高いのでは、と想像しています。

さて、私もゲームとしては興味ありませんが、「ポケモンGO」のダウンロードはしておきました。

場所とタイミングによっては、どうしても「不審者」扱いされてしまう事もあるのが探偵の宿命ですが、「ポケモンGO」のおかげで、深夜徘徊したり、他人の敷地に無断侵入したり、あちこちで歩きスマホするマナーに問題あるプレイヤーが多数発生し、世の中不審者だらけになっています。

探偵としては、今後ちょっと調査がやりやすくなるのかも、と思っています。調査中に誰かの目についても、スマホにポケモンの画面が表示されていれば、「なんだ。ポケモンか」と勝手に納得されそうだからです。

しかし、ある意味では「不審な行動にひとつの自然な言い訳」が出来てしまったわけで、冷静に考えると結構怖い事かもしれません。

不法侵入、深夜徘徊、歩きスマホ事故など、ポケモンGOには様々な問題点がありますが、「不審な行動が不審じゃなくなってしまった」という点が特に問題なんじゃないかと個人的には考えています。

 

 

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