「満足な」証拠

身障者の生活体験を執筆しベストセラーになったタレントの方が、奥さんと3人のお子さんが居る満足な家庭を築いたにも関わらず、「不倫」していた事を告白した、というニュースを目にしました。

このタレントの方の事は詳しく知らないので、人物に対するコメントは控えますが、探偵としてこの「不倫事件」に着目した場合、気になった点があります。

ノーコメントでもなく、否定でもなく、「本人があっさり認めた」という部分です。おまけに、「5人もの相手と関係を持った」と「自白」までしています。

私の経験上、不倫していた人物がこのようにあっさりと認めるケースは一つです。

「言い逃れの出来ない満足な証拠」を押さえられていた時です。

 

調査結果へのクレーム

私が手がけた浮気調査で、クロだった調査結果にクレームをつけられた事はありません。

ほぼすべての調査対象者が、あっさりと不貞の事実を認めます。

「ホテルには入ったが何もしていない。話をしていただけ」とか、

「自分はEDだから不貞行為は無かった」とか、

「気分が悪くて中で寝ていただけ」

……などと、強引な言い訳をしてきた人はごく数人居ましたが、それでも、

「この写真は捏造だ」とか、「ここに写った人物は自分じゃない別人だ」などと言った人は皆無です。

 

認めざるを得ない完全な証拠

つまり、どれだけ苦しい言い訳をしてきたとしても、「ホテルに入った」とか「不貞の相手と会った」とか、「相手の部屋で数時間過ごした」事自体は認めるわけです。

それは、プロの探偵が、否定や突っ込みが出来ないだけの完全な証拠映像を確保するからに他なりません。

だから、私の依頼人が報告書なり写真なりを不倫した配偶者に突きつけた時、99.9%の相手は「不貞行為」を認める事になるのです。

(先に記したような言い訳をしてきた人も過去に居ましたが、民法上の不貞行為として問われるのは、例えば「ラブホテルに異性の相手と入るという行為」そのものであり、中で何をしたかではありません)

 

スクープした雑誌社の調査能力

事件について、詳細はまだ公表されていないようですが、今回のスクープは「週刊新潮」です。

優秀な記者であれば、探偵と同レベルでの証拠確保能力を持っている事でしょう。

おそらくは、本人が言い逃れ出来ないだけの証拠を満足に確保してからの公表であるはずです。

私が手がけた浮気調査でも、調査によって知り得た真実を突きつけられた相手が、「どこまでバレたのだろう…?」とすっかりパニックになり、「あれもこれも全部バレて証拠を押さえられたに違いない」と疑心暗鬼に陥った挙句、私が確保した事実以上の事まで「過去に遡ってすべて自白する」…という事が良くあります。

バレないとタカをくくっていた嘘が発覚した時、たいていの人は、さらに嘘を上塗りする事よりも観念してひたすら謝る方を選択します。

このタレントが「5人もの不倫」を自白した背後には、そういう事情があったのかもしれません。

もちろん、イメージ重視のタレント活動をしていた人物だけに、潔く認める事で傷が深くなる前に事態の収拾をはかったという可能性もあります。

 

個人的な感想

ここからは個人的な想像です。

過去に不倫の証拠を掴まれていたにも関わらず、それが表に出てこなかった為に、「バレてない」と安心したこの人物がその後も不倫を繰り返し、それを「然るべきタイミング」に、満を持してすっぱ抜かれてしまった…というのがこの事件の真相なのかもしれません。

そして、パニックになったのか、イメージの為かは分かりませんが、過去の自分の悪行を、自らすべて白状してしまった、というのが探偵としてのこのスキャンダルの分析です。

 

 

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