新型コロナ第三波襲来

この記事を記している令和2年11月16日現在、第三波とも言うべき新型コロナの感染拡大が起こっています。

そもそも、「第二波」という物々しい単語に、いまいち具体性を感じないまま時が流れ、そしてそれを通り過ぎての「第三波」なわけです。

新型コロナというのはきわめて不思議な存在で、世界中に蔓延し、絵空事でもなんでもなく各地で感染が拡がり、確固としたデータとして感染者数も死亡者数もはっきりと示されているにも関わらず、日本国内、とりわれ我々の身の回りにおいては、はっきりとした脅威を目の当たりにすることはあまりありませんでした。

身の回りの家族・親戚・友人・知人に至るまで、自分の知る限りでは感染した人物も、ましてや重症化そして死亡したというひとの話は聞かないからです。

ネットの速報で、連日「○○県 新型コロナ 新たに○人感染確認 県内○○人」という見出しを見るだけです。

その数字は、たしかに緊張感や不安を持たせはしますが、遠い国の戦争と同じく、どこかリアリティに欠けた数字だった、というのが周囲を見渡した正直な印象です。

(もしこの記事を読んだ中に、コロナによって身近で誰かを亡くした方が居たら、申し訳ありません)

 

変わり始めたコロナへの意識

それよりも、今まで当たり前の光景として営業していた近所の老舗飲食店が店を畳んだり、知り合いの知り合いの探偵事務所が廃業した話のほうが、はっきりとした影響として目に映りました。

福岡で調査事務所を営む探偵として、新型コロナを肌で実感し始めたのが、今年の3月頃。

それから約8ヶ月が過ぎ、その印象や捉え方も少しずつ変化してきているように思えました。当然、付き合い方、身の振り方もです。

そんな最中の、第三波襲来です。

 

来るべくして来た第二波・第三波

そもそも、識者によって第二波・第三波は正確に予想されていました。(秋から冬にかけてという時期的なものまで)

史上、どんな疫病のパンデミックも、必ず第二波・第三波を経て収束していくからです。

同様に、このまま経済の閉鎖が続けば、さまざまな悪影響が生じるというのも予想されていました。それは、知識人や特別な分析機関でなくても、皮膚感覚として誰もが感じていたことでしょう。

賑わっていた観光地は寂れ、人気の飲食店はガラガラになり、時期のイベントはことごとく中止になり、これまでどちらかといえば殿様商売していた有名店も、手のひらを返したようにSNSで苦境を訴え始めました。

コロナの第一波において、世界中のすべての人間が、二択を迫られたわけです。

つまり……「感染拡大防止」か「経済活動」か。

 

迫られた二択

今年の春、GWのあたりでは、誰もがこの二択のうち「感染拡大の防止」を選択しました。

感染を自分が食い止める! と率先してそちらを選んだ崇高な人も居れば、世間の同調圧力に屈したとか、周囲に気遣った、というタイプも居るでしょう。

「コロナなんてどうでもいい」と内心思った人だって相当数居るでしょうが、とりあえず世界でも類を見ない感染拡大防止のための集団行動がとられたわけです。

結果として、第一波はピークアウトし、数字の上で新型コロナは相当抑え込めました。

日本に限って言うなら、そもそも重傷者数が少ないこと、隣国と地続きじゃないことなどから、コロナの悲惨さは実感しにくかったのですが、誰もがネットやテレビを食い入るように見て、その顛末を見届け、安堵したはずです。

しかし、史上類を見ない経済閉鎖は、史上類を見ない経済の落ち込みをもたらしました。

このあたりです。目に見えないコロナウィルスの脅威も怖いけれど、目に見える経済の没落も恐ろしい、と私が感じたのは。

というのも、調査業界においても、この初夏のあたりでチラホラ「閉業・休業・廃業」や「規模の縮小」などの話を耳にし始めたからです。

 

探偵業界も逃れられなかったコロナ不況

たった数ヶ月でそんな状況に追い込まれる経営の脆弱性にも驚きましたが、それだけ「コロナ不況」のマイナスインパクトが大きいのだと納得しました。

この頃の自分が書いたブログを軽く読み直しても、私自身、経済を多少犠牲にしてでも感染拡大を防ぐべきだという論調です。(その根拠は、海外における悲惨な状況でした)

しかし、どうしたことか日本人はその後も重症化数や死亡者数は増えず、公表されているデータ以外の実感としても、身の回で新型コロナの恐怖を実際に感じることはありませんでした。

私のような感覚を持った人間は大勢居たようで、夏が過ぎる頃には「新型コロナの感染拡大防止も大事だけど、まずは自分たちが来年まで生き抜かねば」という認識が強まったように感じます。

それはエゴでも自分勝手な行動でもありません。家賃やローンの支払いは、新型ウィルスの感染よりも厄介な現実として、毎月必ず訪れるからです。

そして再び人々は二択を迫られることになりました。

「第二波を防ぐ」か「経済を生かす」か、です。

 

2に続きます。

 

コロナに負けずに尾行・証拠撮影を頑張るもり探偵事務所は、福岡の私立探偵です