「トランプショック」

月並みな言葉ですが、今年は激動の一年でした。

数年に一度あるか無いかの事件や天災が、数か月置きに発生したような感覚です。

次から次に色々起こるせいか、インパクトが上書きされてしまい、それぞれの事件が起きた当初の、「今後どうなってしまうんだろう」という不安やショックが、すぐに過去の物になっていく感もあります。

例えば、【パナマ文書】

世界を揺るがすほどの大事件…だったはずがもう話題にすらなりません

欧州【ブレグジット】にしても、当初言われていたほどの混乱は起きておらず、欧州株価指数は堅調で、当のイギリスなど、ブレグジット騒動で一時的に急落した株価は下落前よりも高値更新しています。

そもそも人間は「のど元過ぎたら…」という現金な生き物ですが、事件や天災が、まだ事態の収束を見ていないにも関わらず話題にならなくなってしまう事については、ちょっと考えさせられます。

さて、今年はもう一つ大きなイベントが控えています。米大統領選です。

アメリカが国際社会でかつてほどの存在感を誇示出来なくなってきているとはいえ、名実ともに世界のリーダーを決める超重要な選挙ですが、三度のテレビ討論を見て分かる通り、もはやプロレスかコントのような有様です。

これもまた、今年がいつになく【異質な年】である事の象徴かもしれません。

当初、話題性だけの泡沫候補だったはずのトランプ氏が、今や二人に一人という大統領候補の対抗馬です。

世の中では、「トランプリスク」「トランプショック」なんて言葉も持ち出されるようになりました。

どちらかしか選ばれない大統領選で、片方が当選したら「リスク」だの「ショック」だのが起きるなんて、冷静に考えたら相当にとんでもない状況に思えます。

ブレグジットの時も、「接戦ではあるが結果は間違いない」という事前予想をひっくり返し、離脱派の勝利でした。

結局、予想は予想でしかなく、どういう結果でも起こり得るという事です。

嫌われ者で敵が多いイメージのトランプ氏ですが、単にそれだけの人物であれば、現時点で候補者としてあの場所に立っては居ないはずです。

そして、一定数の支持が存在する以上、当選する可能性はある。それが選挙の恐ろしいところです。

当のトランプ氏は、特に日本からのバッシングが強い感覚です。「暴言」や「問題児」に拒絶反応を持ちがちな国民性ゆえかもしれません。

ニュースの論調や温度的な部分でトランプ氏に対して若干攻撃的に感じます。トランプ氏が当選したあかつきには「トランプショック」が発生し、世界中で大混乱が起こる、と言いたげです。

私は政治的にはまったくの中立ですが、トランプ氏に対しては特別の嫌悪感を持ってはいません。

同盟国の大統領だけに日本にとっても他人事では無い選挙なのですが、結果がどうあれ、「ショック」が起きるほどの事態にはならないのでは、と思います。

多少楽観的ではありますが、もし仮にトランプ氏が当選してしまっても、案外、マトモな大統領になるのではとも考えてしまいます。

「立場」が人間を成長させ、大きく変えます。それは、世界の最高権力者であっても同様ではないでしょうか。

そういう意味では完成されたヒラリー氏よりも、【悪童】トランプ氏の方が伸びしろがありそうです。

アベノミクスにも賛否両論ありますが、我が国の安倍総理は、間違いなく日本史に名を遺す首相でしょう。

そんな安倍首相も、カムバックする前の評価は酷いものでした。しかし、今や「体調不良でリタイアした弱いリーダー」というイメージは払しょくされています。

繰り返しますが、私は政治的には完全に中立です。大統領選に関しても、どちらかの候補者を個人的に肩入れしているという事はありません。むしろ、この二人以外の選択肢は無かったのか、というのが本音です。

しかし、就任前はボロクソに言われていたトランプ氏がまさかの当選を果たした末に、誰も予想していなかったリーダーシップを発揮したら。

…物語としては面白いな、と考えているだけです。

いささか無責任な発言ではありますが、良い方向でのトランプショックを期待しています。

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