先日、会心の調査で依頼人さまにたいへん喜ばれました。
緊急のうえに悪天候で、クオリティとしては、(厳しく採点して)89点だったんですが、依頼人さまに満足してもらえたので、99点としましょう。
その依頼人さまは、すぐ口コミを書いてくれました。
(2023.10.10時点、最新の口コミ)
マジメに探偵をしているので、依頼人さまに感謝されることは、ある意味日常的ではあるんですが、口コミまで書いてもらえるのは珍しく、さすがにウレシイものでした。
ほとんどの依頼人さまは、いい成果が出ても、なかなか口コミまで行き着かないからです。
この顧客心理については、以前記事にしました。→ ■
つまり、悪い口コミのほうが、付きやすいということ。
そして探偵業は伝統的に「マイナス評価がつきにくい」世界です。(この理由も記しました。コワイからです)
そんなわけもあって、いろいろ問題のある探偵業界の口コミ。
自作自演でもなければ、広告代理店に書かせたわけでもない、真実の『高評価』がつくのは、街の私立探偵にとって、何よりも喜ばしいことなのです。
その依頼人もまた、もり探偵事務所に以前書かれた良い口コミを参考にしたといいます。
私はすべての依頼人を覚えてますから、その口コミにも心当たりがありました。
もう2年くらい関わっている案件で、私の役目は終わったものの、その後の展開をマメにお聞きしている依頼人さまが書いてくれたものです。
良い口コミが次の仕事につながり、その結果もまた良い口コミになるという、まさに理想のループ。
自分で「ここの探偵は良心的。頼んで大正解」とか書いたり、業者に大金払って「素晴らしい調査会社。頼んでよかった!」なんてやっているところにとって、このループは大層うらやましく、また信じられないものでしょう。
調査業界における自作自演と過大広告は、業界の暗部であり、恥部です。
けれど、そこは匿名性の高いネット社会の反作用で、対抗策も解決策も難しいというのが、中の人の本音でした。
しかし、いまそこに、少しずつ変化が現れている気がします。
依頼人さまを始めとする一般消費者が、「うさんくさいネット広告や口コミを、見破るコツを身につけ始めている」ように思えるのです。
今回、弊所を選んでくれた依頼人さまも、たくさんの探偵・調査業者を比較・検討したとのこと。
HPを隅々まで見るのは当然として、口コミも1件1件たんねんに読み込んだそうです。すると、ある傾向が見え始めた……そう話していました。
自作自演も、広告代理店も、ウソから本当っぽいものをひねり出したイビツなもの。
ゼロから形にしなくてはならず、そこには独創性というものがありません。
わかりやすく言うと……
……というパターンがハッキリ現れるのです。
我々業界の中の人から見たら、一目りょう然だったこのパターン。これを、少しずつですが、一般消費者も気づき始めているとしたら……
それは喜ばしいことです。
私の想像ですが、ネット広告に大規模な資本投下していた調査会社は、これまでほど費用対効果を見込めなくなっているかも。
もしくは、面談までは持ち込んでも、そこからの成約率は目に見えて落ちているのではないでしょうか。
そういえば、
アレはアレでかなりの広告費用がかかるらしいですが(100万円単位だとか)、
めちゃくちゃ時代に逆行した、アナログ回帰の動きだなーと不思議に思っていました。
しかしそれは、「ネット広告に大金を払う」というデジタル戦略が、通じなくなってきている証なのかもしれません。
私自身、「スポンサーと表示された押し付けがましい広告」「勝手に表示される下世話なマンガ」「Amazonでリストアップされるカタコトの業者」には心底ウンザリしています。
消費者もまた、そんなネット広告に疲れ、賢く見極めるようになり始めているのかもしれませんね。