面談する女性

最近は本当に忙しいです。ひたすら現場をこなしています。

何件くらい受けているかはこの場で明言しませんが、バレずに調査を完遂したら成功とみなすなら、成功率は100%

浮気調査でクロの成果を得ることが成功、ダメだったら失敗とみなすなら、今年度はまだ一件しか失敗していません。

(成功率でいえば九割以上ですね)

「私は失敗しません」と言い切る医師が主人公のドラマがあるそうですが、私もなかなか負けてないな……と思います。

 

さて、忙しいとブログもなかなか書けません。

私はブログを99%依頼人さまのために書いていますが、

(正確には検索順位のために書いているんですが、広告費をかけずに検索が維持できれば、それは100%依頼人さまのメリットになります)

なかなかその時間も取れず「この続きは次回に」のまま、打ち切りになっています。

ちゃんと読んでくれている方も居るようなので、続きはあらためてきちんと書くとして、今回はざっくり。

ここ最近、依頼人さまと話していて、聞かれたこと、相談を受けたことを列挙しようと思います。

 

雑談や定期連絡の中でふと聞かれたことに、ふだんはパパッと回答するんですが、私にとっては当たり前のことでも、一般の方にはそうでもないと気づきました。

(たとえば、「GPSを相手の車に付けることは、夫婦なら違法ではない」とかそういうことです。)

考えてみれば、「プロにとって当たり前でも依頼人さまにとってはそうじゃないこと」こそ、ブログやホームページで書くべきですよね。

業務に慣れきってしまうと、この感覚が鈍麻してしまうので、反省しないといけません。

そんなわけで、ここ最近依頼人さまと交わしたやり取りを思い出し、列挙していきたいと思います。

 

「GPSって勝手に付けて違法じゃないの?」

夫婦であれば基本的にはセーフです。そもそもGPSを付けてはいけないという法律はありません。ストーカー規制法でGPSは付けちゃダメと明文化されましたが、夫婦であればストーカーに当たらないからです。

ストーカー規制法はなにより「恋愛感情」を重視します。夫婦は婚姻関係であって恋愛関係ではありません。

逆に言えば、夫婦関係になく、ただの恋愛関係にしかない相手の車にGPSを付けちゃうと、かなーり問題になるということです。

それから、違法ではないからといって、リスクがないわけではありません。

「GPSを付けた、付けられた」という行為そのものが問題になるケースは多々あります。甘く考えるべきじゃありません。

 

「GPS端末って、盗聴発見機みたいな機械ですぐ見つけられる?」

今回の記事を書くキッカケになった質問です。

探偵の感覚でいうと「ンなハズがない」と当たり前に思うんですが、一般の方からすると心配ですよね。

GPS端末は常用の電波を発しているわけではないため、それをピンポイントで感知・発見するメカなんてありません。

(一般の方は、金属探知機みたいなのを想像するみたい)

かりに我々が「車に付けられたGPSを探して」と依頼を受けたとしたら、付き合いのある車屋に行って車体を持ち上げ、ひたすら目視で探します。

ただ、簡単に付けられる場所というのは、すぐ見つかる場所。

一般の方が「あ。ここ付けられる」と思いついた場所は、たいてい探偵にすぐ見破られます。GPS発見機でピピッとやるまでもなく、一発で見つけられちゃいますから、ご注意を。

 

「もり探偵事務所は、おひとりでやられているんですか?」

私が、調査だろうが電話応対だろうが、できる限り自分自身でやろうとするため、一人きりでやっているように見えるのか、よく聞かれる質問です。

いいえ、もり探偵事務所にも他のスタッフは居ます。

ただ、すべての調査において、私が必ずメインで参加し、スタッフはあくまでサポートです。

手術をイメージしてもらうと良いかもしれませんね。私が執刀医で、スタッフがオペ看や麻酔医です。

だから、処理できる現場には限度があり、引き受けられる数に上限があるわけです。

けれど、そのおかげでドラマみたいな成功率が保てています。

(ひとに任せ始めると、間違いなく、もり探偵事務所の馬鹿げた成功率は落ちてしまうでしょう)

 

「調査中、リアルタイムの報告はしてもらえますか?」

可能です。しかしオススメはしません。

理由は本当にたくさんあり、長くなるんですが、代表的なものをあえて二つ記すなら……

 

1 調査は最後までやらないと真実として完成しない

2 当事者感情のある依頼人さまが中途半端に経過を聞いても、ロクなことがない

 

これについて良い事例があります。かなり昔ですが、じっさいにあったことです。

リアルタイムで報告しろといって聞かない依頼者が居ました。(小さな会社の社長だったので無理もありません)

上記の1と2をていねいに説明しましたが、

「それはわかっている。だが自分は、感情を完璧にコントロールできる」と言って聞く耳持ちません。

めんどうだったので、言うとおりにすることにしました。

さて、浮気調査を頼まれた奥さんが、早々に若い男性と落ち合い、親しげな様子で「浜勝」に入りました。

迷いましたが依頼人の要望通り経過を報告したところ、その依頼人はキレて怒鳴り込みにいきました。なにが感情を完璧にコントロールできるだ。

そうしたら、その若い男性は、その調査対象者の前夫との息子だったのです。依頼人もその存在を知っていましたが、わざわざ私には言わなかったのです。

もちろん、その調査対象者からは完全に怪しまれました。

来るはずがない場所に、来るはずがない旦那が、しかも怒り心頭で怒鳴り込みに来たからです。

その後、完全に調査は失敗しました。いくらやっても、その奥さんは怪しい行動なんて取りませんでした。むしろ「車にGPSを付けられ監視されている」と警察署に駆け込む始末。

「森さーん。なんとか証拠とってくださーい」と泣きつかれましたが、無理ですよ。

 

「予算は●●万円。これで必ず証拠取ってくれますか? 約束できますか?」

先日、弁護士からの紹介案件が来ました。

その弁護士は紹介者に、

「予算は●●万円以内。必ずそれで結果を出すよう、探偵には頼むこと」

というような指示をしていました。

………………。

まあとにかく、せっかくの紹介だったので、その要求通り成功させました。

 

で、まったく別の件で、今度は私が、自分の依頼人から弁護士の紹介を頼まれました。

私は、先日のその弁護士に連絡を取り、

「金額はトータルでいくらかかりますか? 必ず結果出せますか?」

と聞いてみました。

返答は、

「いくらかかるかは、やってみないとわからない。必ず結果が出せるという約束はできない」

というものでした。

?????????????

オイ。

 

 

……さて、まだまだ依頼人さまとお話したQ&Aはありますが、それも別の機会にして、現場と調査に気持ちを戻そうと思います。では。

 

時計とビジネスマン