☆5の口コミ買いませんか? ~ 衝撃の口コミ売買 ~
最近の福岡の探偵業界でのビックリトピックがふたつあります。
ひとつめは、『2日で1◯0万』という超高額を見積もりした業者が居るらしいということ。(福岡でですよ)
もうひとつは冒頭のコピー。「☆5の口コミをつけましょうか?」という飛び込み営業が来たことです。
口コミって売り買いするもの? いい仕事して、お客様に満足してもらって、つけてもらうものじゃないの?
私が世間とズレてるのでしょうか。なかなか衝撃でした。
今回はそのハナシです。
でもコレ、あんがい笑いごとではありません。
これがもし、私の認識以上に浸透しているのであれば、依頼人さまにとって『信用汚染』といってもいいくらい、マイナスインパクトだからです。
飛び込み営業で来たメール
発端は、もり探偵事務所の問い合わせフォームに来た、飛び込み営業メールでした。
フォーム欄にも、サイトの各所にも、「営業はお断り」って明記しているのに、そんなことまるでお構いなしにありとあらゆる飛び込み営業メールが来ます。
いちおう、純粋な問い合わせや相談・質問のメールである可能性も考慮して、目は通します。
こういう飛び込み営業メールも、最近は手が込んでおり、一見すると営業と分かりにくく、「提案」であったり「質問」であったり、ヒドイものだと「法人からの依頼相談」に見せかけたものもあります。
うちは個人事務所とはいえ、法人からの依頼も引き受けることがあるので、目を通さざるを得ません。
その結果、「営業お断りって書いてあんだろうが。字が読めんのか」と、イヤなキモチにさせられることもしばしば。
前にもどこかで書きましたが、不特定多数に読んでもらう工夫として、タイトルや見せ方に凝るという手法は、たしかに存在します。
ですが、ビジネスは信用が大原則。
「こいつバカか?」「こんなやつとは関わりたくもない」というイメージを持たれるやり方は、いくらインパクトがあっても、手法としてはサイアクです。
そんなわけで、ただでさえ「営業お断り」と明記しているにも関わらず、ダマシみたいなタイトルで読ませようと小細工するメールにぶつかると、とてもガックリグッタリしてしまいます。
しかし、その日の飛び込み営業メールは、珍しくタイトルがストレートでした。
「☆5の口コミを書きます! ☆1の口コミ消します!」
バカにしてるのか
「………………」というキブンでメールを開きました。
『貴社の口コミ拝見しました! ☆5の口コミをお付けします! またもし☆1の口コミを書かれているなら、消去するようにします!』
といった内容が書かれていました。
まあいろいろと衝撃でした。
私にとって、口コミというのは「がんばって依頼人さまのためにいい仕事をして、調査を成功させ、もしよければ書いていただけますか?」といったモノだったからです。
自慢ではないですが、もり探偵事務所の口コミは、すべて本当の依頼人さまにつけてもらった、100%天然物。
そんな養殖まがいの「自作自演口コミ」ではありません。
数は決して多くないですが、依頼人さまのため、自分のプライドのため、必死こいて探偵をやってきた成果とも言えるものです。
なのに、水面下でそれが売り買いされている?
つーか、ウチもそういう営業対象になると思われている?
バカにしてるのか。
キゼンとした態度で無視……すればいいというものでもない
広告なんてエゲつないもの。そのあたりが分からないほど、私も青臭くはありません。
むしろ、一昔前のように「たっぷりカネかけた下品な広告」というのがわかりやすかった時代より、「インフルエンサー」とか「ステルス」とか言ってる今の時代のほうがヤバい、というのが私の認識です。
企業も政治家も、いかに「自然な口コミ・評判」を人工的に作るかに腐心しているのが現実。
しかし、探偵業のようにニッチで、かつ消費者には分かりにくく、それゆえ口コミが非常に重要な意味をもつ業界で、☆5が簡単に買えてしまうのは、お客様にとってとてもコワイことなのです。
そのマイナスインパクトは『致命的』と言ってもいいでしょう。
くだんのこの口コミ業者。
『営業お断り』の文面も見ずに一斉送信してるということは、福岡の探偵じゅうにこの営業を行っているということです。
プライドをもって探偵業に励み、本当に依頼人さまに感謝されて☆5口コミをつけてもらっている業者であれば、「え? 口コミってカネで買うもの!?」と驚き、そんな営業は華麗に無視して終わりです。
けれど、マジメに仕事せず、依頼人様としょっちゅうトラブルを起こし、良い評判どころかクレームばかりもらっている業者からすれば、てっとりばやくカネで☆5を買えるのは、願ってもないハナシでしょう。
口コミ業者が作った(もしくはAIにパパッと書かせた)作文も、依頼人さまが一生懸命自分で書いてくれた文章も、一見すると同じようなもので、判別がつきにくいからです。
進化する自作自演口コミ
探偵の自作自演は昔からありました。
もとが諜報系の業界だけに、工作はお手のもの。
テキトーな報告書で作文にも慣れてるし、Goo◯le口コミも、パパッと☆5の口コミを投下して……
なんてのは、決して珍しいことではありませんでした。
ですが、そういうテキトーな口コミは、色々と『雑』でわりと分かりやすいという特徴がありました。(口コミを投下した日が集中している。文章が短い。みんな似た文体。などなど)
けれど、最近は業者も考えるようになったのか、AIの進化で誰でも洗練された文章が用意できるからか、自作自演口コミも業者口コミも、判別がつきにくいのが現実です。
悪い方向に進化していっているわけです。
きちんとやっている業者からすれば、迷惑でしかありません。
口コミに頼らない探偵選びの方法は……
『口コミ売買問題』に対する明確な対処方法は今のところありません。
それほどまでに、AIの進化がスゴすぎるのです。
『口コミの不自然な箇所を見る』というのが、唯一かつ現実的な対処方法でした。
しかしAIがアウトプットした口コミのベース文章は、あまりに自然でなかなか見分けがつきません。
むしろ、私や他のマジメな業者が、じっさいに依頼人に書いて頂いた口コミの文章を効率的に模倣し、自然に仕上げている感すらあります。
それが闇マーケットのごとく水面下で売買され、それを取り締まる法律も仕組みもない現状……
これは正直、マジメな業者にとっても、そんな探偵を求める切実なお客様にとっても、看過できぬ非常事態だと考えます。
マトモな業者を選ぶ指針はあるのか
星を売る業者、買う探偵が存在する以上、Google口コミは正直アテにはできないとして。
マトモな業者を選ぶ指針はあるのか。
それについて以下のように考えました。
信頼度A:【資格保持】
資格はカネでは買えません。高難度のマトモな資格であればなおさらです。(うさんくさい資格はカネで買えます)
それを保持しているというのは、100%ではないにしても、業者選びの重要な指針になるでしょう。
国家資格であればなおヨシッです。
そういえば、私は行政書士の資格を持っています。(これも決して簡単な資格ではありません)
一度、アホな司法書士に「行政書士くらいでwww」というような顔をされたことがありますが、
探偵が行政書士の資格を持っているというのは、たとえれば「Jリーガーがフルマラソンを2時間30分で走れる」ようなもの。
マラソンしかできない人に「2時間30分切れないとたいしたことはないwww」と言われても、「はあ」という感じです。
信頼度B:【広告にチカラを入れていない】
逆説的に考えて、口コミ売買する探偵は「カネで信用を買いたい」というタイプです。
おそらくあらゆる手段で広告しているでしょうから、「広告にチカラを入れている=ちょっと怪しい」という図式が成り立つかもしれません。
もちろんこれも断言はできませんけれど。
信頼度B:【長く営業している】
カネで星5を買うというのは、これも逆に言えば「実力で星5をもらえない探偵」です。
探偵としては二流以下ですから、いくら見せかけの評判を得ても、長い目で見れば続きません。
場所や店構えは一流でも味はビミョーな飲食店と同じです。そのうち無くなっています。
ちゃんと長く続けられているというのは、良業者選びのイロハのイかもしれません。
もちろん、これにも落とし穴があります。
副業で探偵しているところは、本業の利益でいくらでも探偵が続けられてしまいます。
淘汰のコトワリから逃れてしまうわけです。
信頼度C:弁護士の紹介
一見、とても信用できそうなルートです。
じっさい、弁護士もメンツがありますから、よほどヘンな業者であれば紹介はしないでしょう。
けれども、ベターではあっても、ベストとは限りません。
「高額」であったり、「空振りで結果出ず」ということも普通にありえるからです。
そもそも(じっさいに弁護士から聞いたハナシですが)、弁護士が紹介する探偵は、「最良の探偵」はなく、「付き合いのある業者」
……言ってしまえば、知っているというだけの探偵です。
ひょっとしたらそこには「紹介料のバック」という、あってはならないモノも介在しているかもしれません。
(違法です。そんなバカなと思いますが、クライアントの預り金を着服する弁護士が後を絶たない現実を考えると……)
それを踏まえると、このルートも100%オススメはできないというのが本音です。
信頼度S:友人・知人の紹介
業者選びは本当に難しいです。中の人の私でもそう思います。
そんな中で、今も昔も変わらず、本当に信頼できるのが「じっさいに依頼した友人や知人からの紹介」です。
これこそ、自作自演のしようがなく、カネでも売買できない、本当に血の通った安心できる究極の口コミと言えるでしょう。
探偵選びの方法としては最善ですが、欠点はいくつかあります。
①そもそも「探偵に依頼したことがある」人間が少ない
②かつ、良い探偵にめぐりあえた依頼人はもっと少ない
③そんな希少なタイプが自分のまわりに居ないといけない
④ふつう「探偵に依頼した」経験は、あまりおおっぴらには言えない(たとえ依頼が成功しても)
これだけの限られた条件をクリアしないといけないからです。これは容易ではありません。
だからこその……ネット口コミだったわけですが。











