理想の諜報員

2月22日は「ネコの日」だそうです。(にーにーにー)

私はイヌ派ではありますが、つねづね、ネコという生き物は罪深いほどの愛らしさと思っているので、たいへんけっこうな記念日だと思います。

 

ネコという生き物は、理想の諜報員です。

セキュリティが厳しく、なかなか近づけない場所でも、しなやかに入り、優雅に出てくるニャンコさんの姿を見るにつけ、

この身が猫であれば……」とウラヤマしく思います。

じっさい、ネコであれば、さまざまな場所に潜入調査が可能でしょう。

「ネコにカメラを装着させて調査を手伝ってもらえれば仕事も楽なのにな」

……そんな、アホなことをぼんやり考えていたら、すでに大真面目にそれを研究し、やっちゃってた組織がありました。

CIAです。

 

CIAの極秘プロジェクト

1960年代、冷戦のまっただ中。

「ネコに盗聴マイクを装着し、要人へと接近させてその会話を盗聴しよう」という極秘プロジェクトがCIAによって実行されました。

それが「アコースティック・キティ」

通称「聞き耳ネコちゃん」という伝説のスパイグッズです。

 

アコースティック・キティ  (Wikipediaより)

 

訓練・手術に費やした費用は約1,000万ドル。

……なにやってんのCIAと言った感じですが、

ネコのしなやかさ、

警戒心をとろけさせる愛らしさ、

そして、抜群の機動力と隠密性には、諜報に携わる人間であれば、誰もが憧れるということなのでしょう。

最初の任務が最後の任務となってしまった悲劇のエージェント「聞き耳ニャンコちゃん」

哀悼の意を表しつつ、世のネコたちが少しでも交通事故に遭わぬことを祈り、ネコの日を祝いたいと思います。