(今度こそ)自分でやるGPS調査のコツ

前回、前々回の記事を見直してみましたが、

「GPSはあぶない」「GPSは難点が多い」とネガティブな小言ばかりで、我ながら「どこがコツだよ」と言いたくなる内容でした。反省しています。

今回こそ、具体的なコツを記したいと思います。端的に、箇条書きします。

 

1  連続して使うこと

GPSによる位置検索は、点と点をつなぎ、線にする作業です。

一般の方は、スパイ映画のように地図上を光点がピコンピコンと移動するイメージを持っているようですが、実際にレンタルで出回っているものは、「その瞬間にどこに居るか」という【点】でしか位置を確認できません。

何度も検索を繰り返し、その点を何度も表示させ繋ぐことで、【線】にしていくわけです。

「ドラマのように便利に位置を把握できるものじゃない」

……この認識をもつことが最初のコツと言えます。

いちいち検索が必要とは言っても、今のGPSにはたいてい自動的に連続検索できる設定があります。

しかし、そうして表示された【地番】や【地図上のポイント(だいたい☆や●といった記号です)】を、繋いでルートにするのは自分でやる必要があります。

この連続検索は、一日の追跡であっても、100回や200回はすぐにいきますから、きちんとルートを形にしておかないと、ワケがわからなくなってしまうので注意が必要です。

なお、連続検索で出た位置結果を、【具体的な実線】として表示してくれる機能がついたGPSもあります。もし選択できるなら、そういったものを選ぶほうが良いでしょう。

ただ、営業職や自営業主など、一日中アチコチ動き回る対象者の場合、この実線のルートが【蜘蛛の巣】のように地図上に広がって、まったく把握できないほど混乱することもあります。

 

2 ズレを考慮すること

これも映画やドラマの影響か、GPSは誤差なしのピンポイントで位置がわかると思い込んでいる方が多いようですが、実際はかなり大きくズレます。

カーナビやグーグルマップだと、自己の位置はピンポイントに表示されますが、あれはズレを自動的に修正しているのです。

特に、レンタルで出回っている安価なGPSは、50メートルから200メートルのズレは見ておいたほうが良いでしょう。

そして、この50~200メートルのズレを半径で考慮した場合、どこに居るかを正確に把握することは非常に困難になります。

郊外にポツンと建つラブホテルなどであれば、多少ズレてもそこだと特定出来ますが、そういうシチュエーションばかりとも限りません。

特に、福岡の都心部、天神や博多駅周辺、ラブホの多い春吉や今泉、平尾などでは、50メートルもズレてしまっては、どこに居るかをGPSの反応だけで特定することはまずムリです。

我々が調査するときも、GPSの反応の【☆】や【●】だけで相手がどこに居るかを決めつけることはまずありません。

必ず現地に行き、車両と本人の姿を目視してから結論を出します。

しかし、浮気調査を目的にGPSを使用する一般の方は、GPSの【☆】や【●】の近くにラブホテルや怪しいマンションがあるだけで、「これはクロだ!」と決めつけてしまいがちです。

 

3 時間をチェックすること

GPSは、「位置検索」を実行した瞬間の相手の位置が、地図上で表示される仕組みです。ズレはあるものの、ある程度の住所や、ズレの目安、そして検索の時間が表示されます。

この時間をチェックしておくのが非常に大事です。

車の動きだけを追うGPSで得られる情報は限られていますが、この【時間】というのは情報の宝庫だからです。

相手は、何かしらの目的があって車で移動・停車しています。

仕事、訪問、買い物、ひとと会う、コンビニ、食事、お茶、パチンコ、仮眠……車の運転中の動きには、さまざまなものがあります。

そのほとんどは、現地に行って実際に目で見てみないことにはわからないことですが、車の駐車時間(つまりその相手の滞在時間)を計算することで、ある程度の予測はたちます。

また、浮気調査を目的としたGPSの監視の場合、「浮気相手の都合やスケジュール」も考慮せねばなりません。

たとえば、「既婚者で子持ちの女性」が浮気相手であるのなら、自由に動ける時間は限られます。

平日の朝早くや夕方、週末の夜などは自由に動けないことが多いですから、その時間帯でのGPSでの検索結果は、あまり重視する必要はないでしょう。

 

4 滞在時間を考慮すること

GPSで得られる限られた情報で、【時間】は情報の宝庫だと記しました。

中でも特に重要なのは【滞在時間】で、これはかなり正確に特定できる情報のひとつです。

例えば、5分程度の停止であればコンビニで買い物やトイレ。30分から1時間であれば食事やショップでの買い物。1時間以上であれば、近くにパチンコ屋やスーパー銭湯、ネットカフェやゴルフの打ちっぱなしがないかを探す。

そして、2時間以上動かないのであれば、不審な行動を疑い、近くにラブホテルなどがないかよく探してみる……といった具合です。

浮気をするにも、ある程度の時間は必要です。

相手と連絡を取り合い、待ち合わせ、その場所に向かい、落ち合って、食事するなりデートするなりし、ホテルに行ってコトを済ませ、それから相手を家や駅に送るなり、待ち合わせした場所に戻るなり……。

短く見積もっても1時間以上は必要です。つまり、GPS上でどんなに怪しい動きに見えたとしても、時間が短ければそれはクロとは考えにくいわけです。

(中には、浮気相手とほんの10分15分ほど接触し、車の中で話すだけ……という動きもあります。しかし、そのような動きは、依頼人にとってはクロでも、法的な不貞証拠にはなりませんから、そもそもGPSだけで片付く調査ではありません)

 

 

以下、残り5から8までコツを列挙するつもりでしたが、ちょっと長くなったので二回に分けます。

5 「相手の具体的な動き」をイメージすること

6 検索不可になっても慌てないこと

7 早合点は禁物

8 言動に注意すること

これらについては、次回「自分でやるGPS調査のコツ3-2」で説明します。

 

 

尾行・証拠撮影を得意とするもり探偵事務所は、福岡の私立探偵です。GPSには過剰に頼らないスタイルがウリです。