前回の記事「自分でやるGPS調査のコツ3」の続きです。

 

5 「相手の具体的な動き」をイメージすること

GPSでの位置検索結果は、地図上における光点や図形で表示されます。

それを、実線によるルートとして描画させても、どこか機械的なモノとして表示されます。

しかし、相手は人間です。その動きには、明確な意思と目的があります。それを頭の中で意識し、具体的な動きとしてイメージすることが大事です。

簡単に言うと、「このひと、なにをやってるんだろう」という想像です。

「意味もなく車を走らせ無に浸るロマンチスト」なタイプも(特に中年男性には)居ますが、基本的にひとの車の移動は、【仕事、買い物、食事、送迎、面会、遊行】というパターンしかありません。

誰かに会うか、どこかに行くか。それだけです。

GPSを使って監視しようとするひとにとっては、相手の行動すべてが怪しく感じられるものですが、その相手にしても、常に怪しい動きだけをしているわけではありません。

コンビニにも行けば、ラーメンだって食べるでしょう。ゴルフの打ちっ放しや雀荘、パチンコ、スーパー銭湯にも行くでしょう。

すべてを疑ってかかるのではなく、そういった平常の動きの中から、「これは怪しい」と思える動きだけを選別することが大切です。

コツをひとつ紹介するなら、「めったにしない変わった動き」より「いつも繰り返している行動」の中に怪しさがあることのほうが多いです。

 

6 検索不可になっても慌てないこと

これも実際に使用してみるまでわからないことなんですが、GPSというのは、本当にひんぱんに「検索不可」になります。イヤガラセかと思うほどです。

その多くは、電波が届かないエリア外による【検索不能】ですが、他の理由としても……

『電池切れ』『たまたま高架下やトンネル、アンダーパスなどを通った』『GPS端末の機械的不調』『位置検索サービスのサーバトラブル』『原因不明』

……など、まいきょにいとまありません。

そしてもちろん、『落下や高熱・浸水による破損』『相手にバレて回収・壊される』という致命的なものもあります。

GPSに不慣れな一般の方は、使用しているだけで一種の緊張状態にあります。

なんだかコワイとか不安に感じるのが当たり前で、平然としていられるひとはマレです。

だから、位置検索アプリの使用中、いきなり「検索不可」になると、最悪のケース『破損』や『発覚』を考えてしまい、ことさらパニックになるわけです。

「検索不可なんてしょっちゅうあること」

こう割り切ることがコツのひとつです。

レンタルGPSは(業者サイドの見解としては)、発覚しても持ち主や依頼主までバレません。警察に届けられたくらいでは問題にもなりません。

弁償金も、それほど法外な金額ではありません。(ただし、賃借契約の際に必ず確認しておきましょう)

そして、落ち着いて時間を起き、あとで検索すれば、再び使用可能になることがほとんどです。

 

7 早合点は禁物

自分で手に入れてまで、わざわざGPSを使うひとは、「証拠をつかみたい」「情報を手に入れたい」という強い目的意思があります。

だから、相手の動きに対してちくいち「これは怪しいっ」「この動きはいったい……!?」と振りまわされてしまうのです。

繰り返しになりますが、GPSは非常に便利な反面、手に入る情報は限られたものです。正確なのは時間くらいで、肝心の位置情報に関しては「だいたいそのあたりに居る」ことしかわかりません。

その限られた情報を元に、相手の動きを正しく推測するには、浮気調査や行動追跡の豊富な経験が必要です。

そんな我々プロでも、GPSの地図上の表示だけでは決めつけはしません。必ず現地へおもむき、自分の目で確かめます。

相手がどこに居るのか。何をしているのか。どんな状況なのか。

これらを早合点してはいけません。

自分で見に行くか、誰かに頼むか、それとも探偵に依頼するか。とにかく、必ず目視による確認をするべきです。

ただ、そのときは、GPSの反応だけで該当する車両を探し出さなければならず、これがなかなか難しいということは注意です。

ウロウロ探しているうちに相手とバッタリ出くわしてしまった場合、

相手からすると当然「なんでここに居るの知ってるんだ!?」となり、「もしかしてGPSでも付けられている?」とバレてしまうおそれがあります。

 

8 言動に注意すること

「GPSを付けた車がラブホに行ったことで、探偵に依頼しなくても旦那の浮気をすぐつかまえた!」

そんな意見もネットにはありますが、簡単にいくことはかなり珍しく、実際はなかなかうまくいきません。

(検索不可やら位置のズレやら。ここまで詳しく説明したのでおわかりと思います)

GPSだけによる一般人の調査は、時間をかけじっくり構える必要がある長期戦です。

しかし、そのモドカシサに我慢できず、(あるいは緊張状態に耐えられず)相手にカマをかけたり、位置を把握していることを匂わせる言動をしないようにしなくてはなりません。

これが最後のコツです。

「アヤフヤな状態で、へんなことを口走らない」

たとえばちょっと怪しい動き(行くはずのないエリアにひんぱんに行っていた)があり、でもどこで何をしているかはわからなかったとき。

近くにラブホテルがポツンと建っていたからと、「これは絶対ここに行ってるに違いない」と決めつけ、カマをかけるつもりで「ホテル◯◯に行ったでしょ。ぜんぶ知ってるから」などと口走ってしまった場合。

実際は、その相手は純粋に商用でその付近にある事業所に行っていただけだとしたら。

自分の奥さんに、仕事の取引先の場所や訪問ルートなどイチイチ説明するひとはほとんど居ません。

なのに、そこに行ったと相手が知っているのはなぜ……?

その相手が「車の位置 バレてる」とGoogleで検索したら、スルスルと情報が出てくる時代です。

やがて、「GPS 仕掛ける場所」とか「GPS レンタル」とかにまで行き着かれ、最終的には「離婚 相手の落ち度」「GPS 精神的苦痛」と検索されることになるかもしれません。

 

まとめ

以上、思いつく限りのコツを記しました。しかし、こういうマニュアルは、見ただけで身につくものではありません。慣れに勝る教師なし、です。

バレさえしなければ何度でもやり直しがききますし、探偵に依頼してフォローすることもできます。

とにかく、冷静かつ慎重に、GPSというものの操作に慣れるまでムリはしないこと。

少し遠回りにはなっても、自分の車や友人・家族の車などでリハーサルし、ある程度慣れてから実戦投入というのをオススメします。

最後のコツを記します。

「レンタルGPSは、少しゆとりを持った期限で借りる」

1週間だと短すぎるし、1ヶ月だと端末が大型タイプになったり、途中で充電の必要が生じます。

経験的には2週間くらいがベターと思います。

 

 

尾行・証拠撮影を得意とするもり探偵事務所は、福岡の私立探偵です。GPSには過剰に頼らないスタイルがウリです。