最近福岡に進出している悪質探偵・調査会社のやり口
中古車販売B●Gモーターの大問題は、探偵業界にも、ひとつ教訓をもたらしました。
全国展開の大きな会社だからといって、マトモとは限らない……
むしろ、大手や立派そうな会社は、裏でデタラメやっているからこそ、儲かっているということです。
これはそっくり全国ネットの、一見立派な探偵社・調査会社にも当てはまります。
また耳にした、悪質な探偵社の苦情
つい最近、相談者さまから、タチの悪い探偵社の話を聞きました。
そういう探偵社ほど、とにかくやたらと広告に力を入れていて、露出度も高く、検索上位で目につきやすいです。
ホームページにも良いことばかり書き連ね、口コミは業者に金をたっぷり払って書かせています。
だから、どんなに気をつけても、被害はいっこうに無くならないわけです。
今回耳にした探偵社、私は相談者に聞くまで名前を知りませんでした。
最近になって福岡に進出(というか侵略)してきたところなのでしょう。
さっそく調べてみたところ、全国ネットの立派な探偵社っぽく、ホームページにも口コミにも、美辞麗句が舞い踊っていました。
それを読み、私も心の底から思いました。
あんたら、地獄でエンマに舌抜かれるぞ……と。
ヤバイ調査会社のヤバイところ4点
ここがどんなにヤバイところだったか、客観的に列挙します。
①高額
②まともな報告・写真なし
③本当に現場に行ったかも疑問
これだけでも地獄に落ちていい悪質さなのに、この探偵社のヤバイところは、自社サイトに、平然とこう書かれていたところです。
「高額、まとも報告なし、現場に行かず下請けにやらせる悪質探偵社に要注意!」
おまえがいうか? という……
自分も盗みをしておきながら、真顔で「泥棒に注意」と言ってしまうのは、サイコパスといって、精神に極めて問題のある完全無欠のヤバイ人です。
つまり、この悪質な探偵社最大のヤバイ点。それは……
④悪質な自社を棚に挙げ、何食わぬ顔して「悪質な探偵社に注意」とか言ってしまう精神病質性
なわけです。
まともな依頼人さまであれば、まさかそんなことを真顔で言う全国ネットの会社があるわけないと思ってしまうでしょうから、簡単に騙されます。
しかし、BI●モーターが、中古車業界一位の大企業でありながら、デタラメしまくっていたことからも、見た目の大きさとか、全国ネットなんてまったく関係がない……
むしろ、大きな会社になるには、客を泣かせ、インチキしないとダメというのが、勉強になったと思います。
ヤバイ調査会社のヤバイやり口
①高額
この探偵社、最初の見積もりの時点で100万を軽く超えていたそうです。
スポーツ選手や、芸能人、現役刑事を調べたわけではありません。ただのサラリーマンの、普通の浮気調査です。
なのに、いきなり1●●万円。これはあまりにも高額過ぎます。
私なら、どう多めに見積もっても、その半分くらいです。
②まともな報告・写真なし
高額でも、きちんとした仕事をして、依頼人さまが満足すれば、それは正当な商取引です。
依頼人の中には、あえて高い探偵に頼むことで、安心感を得る人も居るからです。
しかし、この悪質な探偵社は、まともな報告も、写真の提出も何もなかったそうです。
ただLINEで、「今日は動きありませんでした」とか「買い物してまっすぐ帰宅」という短い文面だけ。
これが10万円の安い探偵ならそれも仕方ないと納得したかもしれません。
が、「1●●万も払って、こんなのかよ!」と依頼人さまは大いに不満を感じたそうです。
③本当に現場に行ったかも疑問
なにしろ、報告の際に写真が一枚もないため、動きがないにしても、それが本当のことなのか、疑問です。
しかも、現場は福岡のなのに、東京の探偵が契約相手だったため、どう考えても面談した担当者は現場に出ていないはず。
「福岡にも調査員は居る」という話のわりに、フットワークが非常に鈍く、急な依頼の要請にも答えてくれなかったそうです。
二日前までに予約しないとダメで、しかも、「調査員が開始時間に待ち合わず、対象者を追えずに失敗」ということがあったとのこと。
このカラクリ。私には分かります。
その東京の本社が元請けとなり、
です。だから、元請けも事前に下請けに発注しなくてはならないため、フットワークが鈍く、急な要請に間に合わないこともあるわけです。
おまけに、下請け探偵の中には、マトモに現場で張り込まず、建物や車の写真を撮るだけの、不真面目な探偵もゴロゴロ居ます。
たとえ元請けが【1●●万円】依頼人から取っても、下請け探偵はだいたい時給2~3000円くらいでやらされているからです。
こんな金額では、マトモな調査はやりません。(とくにGPSが使えない現場とか)
④悪質な自社を棚に挙げ、何食わぬ顔して「悪質な探偵社に注意」とか言ってしまう精神病質性
これは最近、本当に本当に多いです。
長く福岡で、マトモに探偵業を続けていますが、そんな私から見ても、業界は正常化しているとはとても言えません。
悪質な業者、ボッタクリ業者、マトモに仕事しない元請け探偵は、いっこうに無くなりません。
なのに、ホームページでは、ほぼ100%の業者が「悪質な探偵に注意!」とのたまわっているのです。
もはや「悪質な探偵に注意」とか「高額な業者に気をつけて」というのは、ただの典型的な宣伝文句と化しています。
この現状は、ある意味、かなりヤバいと私は危機感を持っています。
最後に「じゃあ、どうやって悪質な業者を見分ければいいの?」
かんじんの方法が分からないと、注意喚起にはなりません。
しかし、今回私が話を聞いた被害者からも「じゃあどうすれば?」と聞かれたものの、これといった対策は思いつきませんでした。
と言っても、マトモにやっている全国ネットが無いとも限りません。
悪質な探偵社、高額な調査業者が「悪質な探偵に注意!」「高額な調査会社に気をつけて!」なんて言ってるため、見分けるのも困難です。
そして、なにより肝心の口コミは、いくらでもごまかせてしまい、まともに機能してはいません。
この問題は、非常に根深く、難しいです。
私にできることは、せいぜい、自分はマトモな探偵で居ること。
そして、そんな私を信じて相談してくださった依頼人さまのために、安価で、クオリティの高い仕事をすること……
それだけです。