
もり探偵事務所のスタッフたち
私が、ホームページやブログで、
を匂わせないからでしょう。「もりさんのところは、お一人で調査されているんですか?」
……とよく聞かれます。
いいえ。たしかに、私ひとりでたいていの調査はこなせますが、弊所にも私以外のスタッフが居ます。
ただ、なるべくその存在を露出させないよう、配慮しているだけです。
彼女たちの、安全とプライバシーを守るためです。
スタッフの 安全とプライバシーを守る
探偵は、優秀であるほど、誰かの恨みを買いがちです。
そして、目立って顔が売れてしまっては、現場でいいことなど何もありません。
【女性探偵】ならなおさらです。
だからこそ、代表である私が、その安全とプライバシーを厳重に保護すべきというのが、私の考えです。
単なる広告上のシンボルとしての【女探偵】なら、目立ったほうがいいでしょう。
けれど、もり探偵事務所の助手は、本当に現場に出て結果を出す女性探偵なので、
「ブログ? 冗談じゃありません。ぜったいに出たくありません」
と本人が言うのであれば、もちろんその気持ちは、尊重せねばならないのです。
もり探偵事務所を支えるスタッフたち
それでも、少しだけ彼女らについて触れます。
依頼人さまにとっても、知っておきたいことのはずだからです。
現在、もり探偵事務所には私以外に二名のスタッフが居ます。
探偵業務全般をサポートする助手(女性)と、調査専門のアシスタント(男性)です。
もり探偵事務所自慢の 有能な探偵助手
助手は、もう長年探偵業務の広範をサポートしてもらっている、とても有能な女性です。
「自分は探偵ではなく、あくまで探偵助手」
……というのが口グセですが、私から見ても、業歴10年そこらの探偵より、よっぽどこの仕事の真髄を理解しています。
元は企業に務めていたOLで、探偵しかしてこなかった、変なところで世間ずれした私にとって、【世間一般の常識】と【私の感覚】とをすり合わせてくれる、貴重な調整役でもあります。
調査においても、とても有能な「本物の女探偵」なんですが、目立つのを死ぬほど嫌っており、この記事も本人に見られたら即刻削除でしょう。
彼女ほど、センスも経験もない女性が、「アイアム女探偵!」と出たがっているのを見るにつけ、「助手のツメのアカでも飲んでほしい」と内心思っています。
生真面目で信用できるアシスタント
もう一人は、調査現場で私の手足となって動いてくれる、男性アシスタントです。
たいへん真面目な性格で、文系が多い(というか脳筋ばかり)の探偵業界において、珍しく純粋な理系タイプ。
そのわりに体力的にもタフで、とにかく言われたことを守り、ウソやごまかしをしないところが、信用できるスタッフです。
いささか不器用で、柔軟性に欠ける部分もあり、彼より動きのいいアシスタント候補も正直居ました。
けれども、器用で頭の回転が早いタイプは、その反面、ウソをついたり、失敗をごまかしたり、自分勝手なことをするため、安心して使えません。
私の経験では、器用だけどチャラいタイプより、不器用ながらもストイックなほうが、人間として信用できます。
依頼人にとって、「信用できるか」が探偵の必須条件であるように、探偵にとっても、「信用できるか」はアシスタントの第一条件なわけです。
現場において、私がメインで動き、手の足りない部分をアシスタントにサポートしてもらう……
この調査態勢は、少人数ながらも、何人もの調査員を動員する大手調査会社に、まったく引けを取りません。
さて、そんな信頼できるアシスタントですが、私のような【総合的な私立探偵】としての自立が難しそうなのが、難点です。
将来的に独立するとしたら、営業力のある取引先を見つけて調査にのみ専念するか、足りない箇所を補ってくれるパートナーが必要でしょう。
ベテランスタッフは 探偵業界の宝
探偵としての私に数々の物語があるように、スタッフにもまた、キャラクターがあり、ストーリーがあります。
それを誰かに見せたい、聞いてもらいたい、紹介したいという気持ちは、正直あります。
でも探偵業界は、志望者も多ければ、離職者も多い、浮草稼業。
大量雇用・大量解雇で、調査員を使い捨てのように扱う調査会社も存在します。
(労基なんてあってないようなもの)
従業員の定着率は低く、【元・調査員】【なんちゃって探偵】はクサるほど居ても、経験を積んだベテランスタッフは、きわめてレアです。
そんな中、ずっと仕事をサポートしてくれるふたりは、私が言うのもなんですが、業界中探しても、代わりのきかない貴重な人材。
彼らを失うことは、私にとって大きな損失です。
だからこそ、ウケ狙いやブログネタとして彼女たちを扱い、プライバシーや安全を損なうようなマネはしたくない……
これが、ふだん私が、サイトやブログにまったくスタッフの存在を匂わせない理由です。
彼女たちが依頼人さまの前に姿を現すことはありません。
けれど、もし、もり探偵事務所の調査結果に満足してもらえたとしたら、それは私ひとりのチカラではなく、彼女たちの支えあってのもの……
そう考えて頂ければ、スタッフたちも報われます。